デジタルスキルのレベルが低い人が多いと言われる日本。
「未だにFAXや印鑑を使うとか…」
「履歴書が手書きじゃないとダメとか…」
「紙の書類ばっかり…」
「だから日本は遅れている…」
そういう不満がそこら中から聞こえてきます。
(海外で働いた経験は無いので「実際に日本がどの程度遅れているのか」、「それがどの程度悪い事なのか」を実体験では語れません。
ですので、一概にまとめて批判するのは、それはそれで単一的な視点な気がして憚られるのですが)
ただ、体感としてはやはり僕も良くないと感じます。
では、「お前はデジタルスキルが高いのか?」と言われれば全然、自信はないです。
Googleさんが そんな日本の現状に見かねたのか、
「Grow with Google」なるデジタルスキルのトレーニングができるサービス
を開始したそうじゃないですか。
これは試すしかない。
実際にやってみた
まずはサイトへ…
新しいスキルを、すべての人に。
… IT系の企業の「見出しに倒置法使用率」高くないですか? 笑
…「言葉に強い印象を与える表現技法」だから当然と言えば当然か…!
…どうやらこの教育プログラムは
・個人向け
・ビジネス向け
・学校・教育者向け
・スタートアップ向け
・ディベロッパー向け
というカテゴリーに分かれているみたいですね。
とりあえず個人向けから見てみようかな…。
個人向け
スマートな働き方やデジタルマーケティング、YouTube 運用のノウハウなど、
一人ひとりの仕事や生活をさらに充実させるためのトレーニング。
ほうほう…
ここではいくつかのトレーニングとツールっていう項目があって
そこから何を学ぶか選べるカタチになっているみたいですね。
僕は、あまり興味が無くてもとりあえず順番にやってみるタイプなので
まずは、「はじめての働き方改革」という講義のページへアクセス。
すると、Udemy(ユーデミー)というサイトへ。
「 Udemyはオンライン動画学習のプラットフォームサイト」らしい。
つまり…このサイトにGoogleが教材を公開しているってことか…?
今まで使ったことが無かったので、新規登録して…と。
とりあえず、やってみよう。
はじめての働き方改革 の感想
会議のむだを減らす
- 会議の時間と場所の調整には共有スケジューラーやテレビ会議などを活用しよう
- 会議前にアジェンダ(議題)を共有し、役割を決定しよう
- 会議資料は紙ではなく、事前にデータで準備し、共有しよう
- 全員同時に議事録を確認・編集しながら会議を進行しよう
- 会議前にアジェンダ(議題)を確認し、自分の参加が不要と思うなら主催者に確認しよう
なるほど…ぐうの音も出ない正論だぜ…
…しかし…Google先生ェ…
日本が遅れていると言われる事象の原因は
これらの手法が“思いつかない”のではない気がします。
こういう内容以前の「圧倒的デジタルスキルの無い人」たちが、
コミュニティ内のルール・慣習・雰囲気を決定する立場にいるために、
“実行できない”部分にあると思うんだ…。
実際、”共有スケジューラーやテレビ会議の設定やり方”あたりで
既につまずく人はかなり居る気がします…。
もういっそ
「パソコンを使うときはショートカットキーで効率をアップしてみよう!」
レベルの内容だけで現在よりかなり業務を効率化できるのでは…?とも思っちゃいます。
効果的なチームを作る。
良いチームとは?
- 心理的安全性… 「ミスをしても、それを理由に非難されることはない」と思える。
- 相互信頼…メンバーを信頼し、責任転嫁しない。
- 構造と明確さ…役割、計画、目標が明確
- 仕事の意味…チームメンバーは仕事が自分にとって意味があると感じている。
- インパクト… チームメンバーは 自分の仕事について意義があると思っている。
なるほど…確かに…!
バンドとかをやる上でも、大切ですよね。
しかし、こちらも学んだ人が、“実行できるポジション” にいて、
なおかつ“こういうやり方を提示すれば、それなりに実行ができる人材や環境が揃ったチーム ”
であることが必要な気もします。
まとめ感想
まず、全体的に有意義な内容だとは思います。
しかし、「日本遅れてる感どうにかするために必要な層に届くコンテンツじゃなさそう」
というのが正直なところです。
そして、「良いやり方を知っても実行に移せない or 移さない 人や環境はわりと存在する」と思うので、そういう所もすぐにこのサービスでどうこうするのは難しい印象です。
しかし、教育コンテンツは(消されなければ)この先ずっと見れます。
だから、即効性は無くても社会にじわじわと浸透させるのが狙いでは? といったところ。
記事にも、「2022年までに日本国内の1000万人」が目標とか書かれていますし。
ただ、実際に1000万人ができたとして日本の人口の約10%ですけどね。
そもそも「オンラインのコンテンツを使って学習する」ところまで到達できないくらいデジタルスキルのレベルの低い人が、「遅れている日本」感を醸成していると思うので、教育コンテンツが充実してくると、良くも悪くも知識の格差がさらに拡大してくる気もします。
昔は貴族、平民など階級や肩書によって階層が固定されていました。
しかし、現代は知識によって見えにくく階層が固定されているイメージがあります。
たしかに、インターネットで知識を得るハードルは下がったかもしれません。
ただ、求められる知識の水準は昔より上がった気がします。
難しい問題です。
引き続きやってみようと思う。
実際にすぐどうこうなるわけではないかもしれません。
ただ、ためになりそうなところはありそうなので引き続きやってみたいと思います。