転調 やり方【10以上の方法・曲例あり!】これでどんなキーへでも転調できる!!

音楽教育

こんにちは。KHUFRUDAMO NOTESのk1muです!

作曲で転調したいけど、どうすればいいか分からない…!」人のために

転調のやり方をまとめてみました。

 

転調先のバリエーションについて知りたい方は、こちらの記事↓をご覧ください。

では、いってみよう!(๑˃̵ᴗ˂̵)و


※紹介する曲例は、公式の楽譜を確認していないものを含むので、大半は 僕の耳で「多分こうなっているだろう」と推測・解釈したものになります。もしかしたら間違っている可能性もあるので、ご了承ください。

※僕は短調のダイアトニックコードも、その並行調の長調のディグリーで考えています。たとえば、CメジャーキーでもAmキーでも、AmコードはⅥmとしています。

  1. 転調する直前にドミナント機能を持つコードを置く
    1. ①転調後のキーから考える
        1. ヨルシカ – 雨とカプチーノ
    2. ②転調前のキーから考える
        1. 冨田ラボ – アタタカイ雨 feat. 田中拡邦
    3. ①と②の合体
        1. Aimer – 蝶々結び
        2. 嵐 – Love so sweet
    4. ③ぶっちゃけ、適当にドミナントコードを置くだけでいい
  2. Phrase modulation(フレーズ モジュレーション)
        1. UVERworld – Fight For Liberty
        2. aiko – 青空
        3. ツキミ – ヒウマノイドズヒウマニズム 
  3. Common-chord modulation(コモン コード モジュレーション)
        1. 田中昌之 – 仮面ライダークウガ!
        2. Dream Theater – Beyond This Life
  4. Common-tone modulation(コモン トーン モジュレーション)
        1. 修二と彰 – 青春アミーゴ
  5. Sequenz(ゼクエンツ)
        1. KHUFRUDAMO NOTES – NEXUS
        2. Linked Horizon – 紅蓮の弓矢
  6. Sequential modulation(シーケンシャル モジュレーション)
        1. バルーン – メーベル
        2. Tempalay – 大東京万博
        3. Superfly – 愛をこめて花束を
        4. YOASOBI – 夜に駆ける
  7. Parallel key modulation(パラレルキー モジュレーション)
        1. どうぶつビスケッツ×PPP – ようこそジャパリパークへ
        2. 坂本真綾 – プラチナ
  8. ブレイク、ノイズ、ドラムフィルなどを入れる
        1. majiko – エスカルゴ
  9. 何でもいい
        1. Travis Scott – SICKO MODE ft. Drake
        2. Mattias ‘IA’ Eklundh – The Road Less Travelled
  10. 調性は濃淡でしかない。初めからそんなものは無い。
  11. その他:面白いアイデアの転調
        1. 田中秀和 – 花ハ踊レヤいろはにほ
  12. まとめ

転調する直前にドミナント機能を持つコードを置く

まずは、基本から行きましょう。

転調前にドミナントの機能を持つコードを鳴らす発想です。

 

この発想には、

①転調後のキーから考える

②転調前のキーから考える

適当

この3つの視点があると思うので、それぞれ解説します。

①転調後のキーから考える

転調する直前に、行きたい場所に解決するドミナント機能を持つコードを置く。

簡単に言えば、それだけです。

 

たとえば、Cメジャーキーへ転調したい場合、

今いる転調前のキーがどこかは一旦置いといて…

Cへのドミナント機能を持つコードを見つけるために五度圏↓を見ましょう。

 

一番基本的なドミナント機能を持つコードは、行きたい場所から五度圏で時計回りに1つ進んだ位置にあります。

Cへ行きたい場合は、”G7※”ですね。

※ここではセブンスコードで話を進めますが、7thの音の省略などはお好みで。

 

つまり、まとめるとCメジャーキーへ転調したければ、

こんな感じの発想で、直前に”G7“あたりを鳴らせばOKです。

 

G7“あたり」と言ったのは

代わりに”G7“の裏コードの”D♭7“、

Cメジャーの並行調AmキーへのドミナントコードのE7

さらに、その裏コードである”B♭7

などもドミナントとして使えるからです。

つまり、(転調先から見て)Ⅴ7Ⅲ7♭Ⅱ7♭Ⅶ7に当たるコードです。

ちなみに、これらのコードをまとめてドミナントアクシスと呼んだりもできます。

深く知りたい人は「中心軸システム」でググってみてください。

 

もちろん、前後の流れを考えて更にツーファイブ(Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ)や、Vsus4→VみたいにしてもOKですし、Ⅳm/Ⅴみたいな代理コードに変形してもOKです。

ヨルシカ – 雨とカプチーノ
ヨルシカ – 雨とカプチーノ(Official Video)

サビでG#mキー(#×5)からD#mキー(#×6)へ転調しています。

転調する直前「さぁ」の部分で、”D#m“キーへのドミナント機能を持つ”A#7“(転調後から見てⅢ7)が鳴っています。

②転調前のキーから考える

次は、転調する前のキーの視点で考えます。

 

…といっても、基本的な流れは一緒です。

今度は、転調前のキーがCメジャーキーとしましょう。

 

さっきと打って変わって転調先のキーのことは考えずに、

今いるCメジャーキーのドミナントコード…つまり、”G7“を転調前に置きます。

これだけです。

 

イメージとしては…

こんな感じです。

 

そして、こちらも同じくツーファイブにするなど変形してOK。

 

たとえば、転調前のキーから見て

  • Ⅱm7→Ⅴ7 (Dm7→G7)
  • Ⅶm7→Ⅲ7 (Bm7→E7)
  • Ⅶm7(♭5)→Ⅲ7 (Bm7(♭5)→E7)
  • Ⅱm7→♭Ⅱ7 (Dm7→D♭7)
  • Ⅳm7→♭Ⅶ7 (Fm7→B♭7)

あたりのコード進行は転調前に置いても使い勝手がよい気がします。

冨田ラボ – アタタカイ雨 feat. 田中拡邦
冨田ラボ – アタタカイ雨 feat. 田中拡邦(MAMALAID RAG)

イントロはBメジャーキー(#×5)で始まり、AメロでA♭メジャーキー(♭×4)へ。

転調する直前のコード進行は


                      遠い記憶が…

F#sus4 → F# (本来はBへのドミナント) → A♭ 


みたいな感じです。

F#の次はB(トニック)に行く…と見せかけてA♭メジャーキーへ行っています。

だから、このように転調する前のキーのドミナントを転調前に置いても大丈夫です。

①と②の合体

①と②を併せた発想の転調も考えられます。

Aimer – 蝶々結び
Aimer 『蝶々結び』 ※野田洋次郎(RADWIMPS)楽曲提供・プロデュース

サビでCメジャーキー(#・♭×0)から、F#mキー(#×3)へ転調します。

転調するときのコード進行が


…をーーーこめてーーー         はねは 大きくーー

Gsus4  →  G  →  C# ー転調→ F#m7


みたいな感じなんですけど

GCメジャーキーのドミナント、C#F#mキーのドミナントです。

 

だから、このように連結して使うのもOKです。

 

Love so sweetも、このパターンで解釈できますね。

嵐 – Love so sweet
嵐 – Love so sweet [Official Music Video]

詳しくはこちらの記事で↓

③ぶっちゃけ、適当にドミナントコードを置くだけでいい

はい。笑

ぶっちゃけると…

適当にドミナント機能を持つコードを転調前に置くだけでいい」とも考えられます。

 

そもそも、①と②の発想を組み合わせた時点で、キーの選び方によってはたくさんのセブンコードが選択肢に入りますよね。

それでも十分かもしれませんが…

 

トニック以外へ解決するセブンスコードも考えましょう。

セカンダリー・ドミナントというやつです。

 

たとえば、Cメジャーキーダイアトニックコードを見ながら考えると…

まず、”C“へ解決するセブンスコードは”G7“、裏コードは”D♭7“(Ⅴ7,Ⅱ♭7)でしたね。

 

五度圏を見ながら、さっきの要領でセカンダリー・ドミナントを考えると

Dm“へは ”A7“、裏コードは”E♭7“ (Ⅵ7,♭Ⅲ7)

Em“へは ”B7“、裏コードは”F7“ (Ⅶ7,Ⅳ7)

F“へは ”C7“、裏コードは”F#7“ (Ⅰ7,#Ⅳ7)

G“へは ”D7“、裏コードは”A♭7“ (Ⅱ7,♭Ⅵ7)

Am“へは ”E7“、裏コードは”B♭7“ (Ⅲ7,♭Ⅶ7)

と なります。

(※通常、Bm(♭5)(Ⅶm(♭5)へのセカンダリー・ドミナントは想定されません。)

…お気づきでしょうか。

この解釈だと、この時点で12個のセブンスコードが全て網羅されることに。

 

さらに、ここから代理コードも使えるわけですから、大体ドミナント機能を持つコードを転調前に置いておけばCメジャーキーへ行けることになります。

 

もちろん、他のキーも同じように考えられます。

つまり、メロディの流れなどを考えなければ(むしろ「考えれば」?)、ドミナント機能を持つコードを鳴らしておけば、その後どこへ転調しても大丈夫と言えるわけです。笑 

Phrase modulation(フレーズ モジュレーション)

フレーズ・モジュレーションは、転調前のフレーズが一旦、元のキーのケーデンスで終わり、次のフレーズが移動先のキーで始まる転調のことです。

 

???????

 

よく分からない?

 

つまり、「転調前に一旦、トニック(主和音)に戻ったら、その後はどこにでも行き放題だよ~!」と言うことです。

 

イメージ的には

起立・礼・着席【C→G7→C】ドミナントモーション

こんな感じで「起立!礼!着席!…した後はどこでも行ってOK!」ってことです。笑

いかつい名前ですが、やっていることは簡単です。

UVERworld – Fight For Liberty
UVERworld 『Fight For Liberty version 1』

Cmキー(♭×3)から、サビでE♭mキー(♭×6)へ転調するこの曲。

サビ前の「生きるという全てのanswer」で、Cm(トニック)に解決してから転調します。

aiko – 青空
aiko- 『青空』music video

最初はF#メジャーキー(#×6)で曲が始まります。

そして、Aメロの最後「…知ってしまったん”“」でF#(トニック)に解決します。

その直後に、半音上のGメジャーキー(#×1)へ転調して間奏に入ります。

ツキミ – ヒウマノイドズヒウマニズム 
ヒウマノイドズヒウマニズム / humanoid's humanism – miku [オリジナル]

Aメロ最後の「 何処だ だ だ」の部分のピッチがB♭(転調前のトニック)です。

そして、BメロでB♭mキー(♭×5)からC#mキー(#×4)へ転調します。

Common-chord modulation(コモン コード モジュレーション)

Diatonic-pivot-chord modulation(ダイアトニック ピポット コード モジュレーション)とも。

近親調であれば、転調前と転調後のダイアトニックコードに共通する和音があります。

コモン・コード・モジュレーションは、その共通する和音(ピポッド・コード)を足掛かりに転調する方法です。

 

イメージとしてはこんな感じ。

このように両キーに共通する和音を使えば、スムーズに転調できるわけです。

田中昌之 – 仮面ライダークウガ!
仮面ライダークウガ 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念

AメロがAmキー(#・♭×0)、BメロでEmキー(#×1)に転調します。

転調して最初に鳴るEmコードは、Amキーにも共通するダイアトニックコードなので違和感が少ないですよね。

 

…さて。

このように、基本的にピポッド・コードを使った転調はダイアトニックコード内で共通する和音を考えますが、拡大解釈して応用すると、こんなこと↓もできます。

Dream Theater – Beyond This Life
Scene Four: Beyond This Life

2:26あたりで、G#mキー(#×5)から最も離れたDmキー(♭×1)へ転調しています。(#・♭+6の転調)

五度圏の対極にある最も離れたキー同士なので、ダイアトニックコードのみで考えると”共通する和音など1つも無い“です。笑

 

コード進行はこんな感じ。


A sad close to a broken love affair 

C#m   → E       →E♭ → F → E♭/G → A/C# ー転調→ Dm


転調前からの視点

Ⅱm → Ⅳ →  → #Ⅳ → Ⅲ/#Ⅴ → ♭Ⅶ/Ⅱ ー転調→ ♭Ⅲm

転調後からの視点

#Ⅴm → Ⅶ → ♭Ⅶ → Ⅰ → ♭Ⅶ/Ⅱ → Ⅲ/#Ⅴ ー転調→ Ⅵm


色々な工夫がされているコード進行ですが、ポイントはE♭だと思います。

ドミナント・アクシス(Ⅴ7、Ⅲ7、♭Ⅱ7、♭Ⅶ7)視点を取り入れると、E♭メジャーコードは、G#であり、Dm♭Ⅶで、どちらのキーに対してもドミナント機能を持つ和音です。

 

したがって、恐らくピポッド・コード的発想で転調しているのかな…と思います。

Common-tone modulation(コモン トーン モジュレーション)

コモン・トーン・モジュレーションは、転調の前後でメロディが同じ音を鳴らしている転調です。

修二と彰 – 青春アミーゴ
青春アミーゴ – 修二と彰

サビでGmキー(♭×2)から半音上のG#mキー(#×5)へ転調します。

転調する前後の「電話が切れ」と「SI 俺たちは」の音はどちらもD#/E♭です。

 

移動ドで考えると、D#/E♭が転調前では「ファ」、転調後では「」にあたる音になるので同じ音にも関わらず、かなり印象が変わるのが面白いですね。

Sequenz(ゼクエンツ)

ゼクエンツは、特定のモチーフの高さをズラしながら反復する手法です。

反復進行とも呼ばれます。

 

スケール内の音に合わせてズラす場合と、スケール関係なくそのままズラす場合があります。

スケール関係なくズラすと、簡単に転調ができます。

KHUFRUDAMO NOTES – NEXUS
KHUFRUDAMO NOTES – NEXUS【Musical challenge】

拙作。1:46あたりから、反復進行を使って2連続♭+3の転調をしています。

Emキー(#×1)→Gmキー(♭×2)→B♭mキー(♭×5)

この曲は他にも転調しまくりなので、個別の記事があります。

Linked Horizon – 紅蓮の弓矢
進撃の巨人OP 【紅蓮の弓矢】高音質

Aメロ手前のコーラス部分で、反復進行を使った転調が行われています。

C#mキー(#×4)→Emキー(#×1)  →AメロでG#mキー(#×5)へ※

※Aメロに入る直前の部分はゼクエンツではありません。ドミナントコードを直前に配置する発想の転調と思われます。

Sequential modulation(シーケンシャル モジュレーション)

シーケンシャル・モジュレーションは、前述のゼクエンツとほぼ同じ発想です。

同じフレーズをそのままズラす手法で、よく”ラスサビ転調“で使われます。

バルーン – メーベル
メーベル / バルーン(cover) – Eve

ラスサビで半音上のキー(♭+5)へ転調しています。

Cmキー(♭×3)→C#mキー(♯×4)

Tempalay – 大東京万博
Tempalay "大東京万博" (Official Music Video)

ラスサビで半音上転調と思いきや、半音下転調(#+5)パターン。

Dメジャーキー(#×2)→D♭メジャーキー(♭×5)

Superfly – 愛をこめて花束を
Superfly – 愛をこめて花束を

最後のサビで半音上転調と思いきや、全音上転調(#+2)パターン。

Gメジャーキー(#×1)→Aメジャーキー(#×3)

YOASOBI – 夜に駆ける
YOASOBI「夜に駆ける」 Official Music Video

ラスサビで半音上転調と思いきや、短3度上転調(♭+3)パターン。

Bmキー(#×2)→Dmキー(♭×1)

Parallel key modulation(パラレルキー モジュレーション)

パラレルキー・モジュレーションは、同主調を行き来する転調です。

※”Parallel“は「平行」を意味しますが、”Parallel key“は「平行調」ではなく「同主調」のことです。

 

同主調とは、同じ主音(トニック)を持つ長調と短調のことです。

※例:Cメジャーキー(#・♭×0)とCmキー(♭×3)など

そして、この長調と短調を主に左右するのは、ルート音から見て3度の音※です。

※CメジャーキーとCmキーの場合、EE♭の音

 

だから、3度の音の使い方を工夫すると、同主調は比較的スムーズに行き来できます。

どうぶつビスケッツ×PPP – ようこそジャパリパークへ
TVアニメ『けものフレンズ』主題歌「ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP」

Fメジャーキー(♭×1)から始まり、Aメロで並行調のFmキー(♭×4)に転調し、BメロでまたFメジャーキー(♭×1)戻ります。

僕の耳が正しければ、Aメロ最初のキメは3度の音を抜いたF5(パワーコード)になっています。

つまり、メロディの「」のA♭の音によって、Fmキーを示唆しています。

メロディやコードの流れが巧みなので、違和感なく聴くことができますね。

坂本真綾 – プラチナ
Sakura Card Captor Opening 3 – Platina

Aメロの中で、Dメジャーキー(#×2)とDmキー(♭×1)を行き来しています。

 

ちなみに、この曲はピポッド・コードゼクエンツを併用した発想と思われるBメロの転調も滑らかで美しいです。

冒頭のサビと、Bメロ後のサビのキーが違うことにも注目です。

ブレイク、ノイズ、ドラムフィルなどを入れる

コードを使った発想からの脱却。

非和声的な音で流れをぶった切った後は、どこへでも行き放題です。

majiko – エスカルゴ
majiko – エスカルゴ [MV]

サビでG#mキー(#×5)からE♭mキー(#×6)へ。

サビ転調前に一瞬、話し声っぽいサンプルが挿入されています。

このように音高が感じ取りづらい音で前後の流れを断ち切って転調する発想です。

JoJo's Bizarre Adventure:Golden Wind OST: ~Giorno's Theme~ "Il vento d'oro" (Main Theme)

転調しているわけでないですが、3:42あたりでノイズを鳴らしたセクションを挟むことで曲調をガラッと変えています。

何でもいい

ここまでくると薄々気付いてきている方も居るかと思いますが…

 

正直、最終的には転調前にどのコードを置くかとか 何でも良いんです。

どうやろうが、やりようによっては何とかなります。笑

Travis Scott – SICKO MODE ft. Drake
Travis Scott – SICKO MODE ft. Drake (Official Video)

1:01あたりに、突如としてGmキー(♭×2)から半音下のF#mキー(#×3)へ転調します。

ラップがDrakeからTravis Scottのパートに交代する部分とはいえ、キーもビートもガラリと変わっており、まるで違う曲になったようです。

Mattias ‘IA’ Eklundh – The Road Less Travelled
Mattias 'IA' Eklundh – The Road Less Travelled

1;56あたりでGmからいきなりB♭リディアンになり、そしてAmへ転調します。

こういうのを聴くと、大体なんでもOKな気がしてきますよね。笑

 

※一応、真面目に解釈すると、調号で見ると、Gmキー(♭×2)→B♭リディアン(♭×1)→Amキー(♯・♭×0)となるので、♯+1の転調を連続で行ったのではないかと考えられます。

また、Gmキー→B♭リディアンの移動は、Gmキーの並行調B♭メジャーキーからの同軸移行とも考えられます。

調性は濃淡でしかない。初めからそんなものは無い。

波面

発想の転換です。

調性”自体が幻想だと思えば、我々を縛るものはもう何もありません。

ヨーロッパの民族音楽(クラシック)のシステムに骨の髄まで支配される必要は無いです。

 

……と…まぁ、これは半分冗談ですけど。笑

最終的にはどんな手法もやってみていい感じだったらOK! ってことです。

その他:面白いアイデアの転調

田中秀和 – 花ハ踊レヤいろはにほ
ハナヤマタ OPテーマ「花ハ踊レヤいろはにほ」(short ver.)

サビでA♭メジャーキー(♭×4)へE♭メジャーキー(♭×3)へ転調します。

転調方法も、今まで紹介してきた発想が混ざった美しいアレンジですが、

この曲の面白いところは、転調しているにも関わらずサビのメロディの音が変わらないところです。

 

あるキーのペンタトニックスケールの音は、そのキーの属調や下属調と共通しています。

たとえば、Cメジャーペンタトニックスケールの場合…

どちらのキーにも”ドレミソラ“の音が含まれていますよね。

この曲は、このペンタトニックスケールの性質を利用して、冒頭(Key=A♭)のサビメロディと、属調(Key=E♭)に転調した後のサビメロディ固定ドで見て同じ“です。

 

つまり、「パーッとパーッと晴れやかに」の部分は

固定ド視点C→B♭→C→B♭→G→B♭→G→F→G

移動ド A♭メジャーキー視点ミ→レ→ミ→レ→シ→レ→シ→ラ→シ

移動ド E♭メジャーキー視点ラ→ソ→ラ→ソ→ミ→ソ→ミ→レ→ミ

となります。

 

「転調って色々工夫ができるなぁ…」と感じる1曲ですね。

まとめ

さて、色々な方法を見てきました。

しかし、解釈は一通りではないので、紹介したものが全てではありません。

 

また、紹介した「転調のやり方」は、特定の視点に着目して転調を紹介しているに過ぎず、どれも完全に独立した発想・方法ではありません。

色々と組み合わせて、転調のアイデアを考える参考にしてみてください!

 

そして、引き出しを増やすには転調している曲を、聴いて分析することをオススメします。

 

自分の資料用にちょくちょく更新している「転調している曲」のSpotifyYouTubeプレイリストがあるので、活用してみてください。

この記事で紹介した曲も含めて100曲以上あります。


鈴木愛理『Break it down』(Music Video)

では!

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