【音楽理論 修得ロードマップ】音楽理論は何から勉強すればいい?

ブログ

こんにちは。KHUFRUDAMO NOTESのk1muです。

↓この記事から更に踏み込んだ、具体的な音楽理論習得への道すじをまとめました。

(↑この記事を読んでいない方は、まずこちらから読んでいただくと良いと思います。)

  1. どうやって勉強するか
    1. 独学で大丈夫
    2. 音楽理論の学習に立ちはだかる壁
      1. ①「ぶっちゃけ音楽理論を知らなくても感覚でそこそこ音楽はできてしまう事実」を前にして学習のモチベーションを保つこと。
      2. ②覚えるべき専門用語や概念が多い。
    3. ピアノ(鍵盤楽器)を使って勉強しよう!
  2. 具体的に何を勉強すればいいのか
    1. 音とは何か?
        1. 音の物理的な性質
        2. 倍音
    2. 基礎的な音楽用語の知識
        1. 音名
        2. スケール
        3. コード
        4. リズム
        5. 音程・度数(ディグリー)
        6. 音楽の三要素(旋律、和声、律動)
        7. 長調、短調(メジャースケール・マイナースケール)について
        8. 簡単な音楽史
        9. 機能和声
        10. コードネームの表記と意味
        11. 五度圏
    3. ダイアトニックコードと、コード進行
        1. 長調のダイアトニックコード
        2. 短調(自然的短音階)
        3. ケーデンス
          1. 結句、ドミナントモーション(強進行) (例:Ⅴ7→Ⅰ)
          2. ツーファイブワン(ケーデンス) (例:Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ)
          3. マイナー行きのケーデンス( 例: Ⅱm7(♭5)→Ⅴ7→Ⅰm)
          4. セカンダリーケーデンス(二次ケーデンス )
          5. 置換ケーデンス( 例: Ⅳm7→Ⅶ7→Ⅰ)
        4. 和声的長音階、旋律的長音階
        5. 6つのダイアトニック環境の統合
    4. コードの発展的内容
        1. ディミニッシュ、sus4、オーギュメント
        2. 裏コード
        3. テンションノート
        4. コードのオルタネーション(コードの交換・代理)
        5. アッパー・ストラクチャー・トライアド(UST)
        6. モーダルインターチェンジ
    5. ダイアトニックコード外の世界
        1. ブルース、ブルーノートについて
        2. モード(旋法)
        3. さらに細かいスケールの分類
    6. 転調
    7. 変拍子/ポリリズム/メトリックモジュレーション
    8. 対位法
    9. メロディをピッチクラスの変化で捉える
  3. 学習にオススメの本やサイト
  4. 勉強に終わりはない

どうやって勉強するか

独学で大丈夫

今の時代はインターネット、本、動画などたくさん情報を得る手段があります。

やる気さえあれば、独学で大丈夫です。

この記事の下の方でもオススメの本やサイトを紹介しています。

自分に合いそうなものを選んでみてください。

音楽理論の学習に立ちはだかる壁


挫折する原因も先に知っておくといいかもしれません。

僕や、僕の周りの人の様子から、大きく2つの壁があると思います。

①「ぶっちゃけ音楽理論を知らなくても感覚でそこそこ音楽はできてしまう事実」を前にして学習のモチベーションを保つこと。

音楽理論を知らなくても、ぶっちゃけ音楽はできます。

だから「勉強しなくて良いや」となるわけです。

ただ、基礎的な音楽理論を抑えておくと、プレイや作曲の幅は大きく広がるので、是非勉強することをオススメします。

②覚えるべき専門用語や概念が多い。

どんな分野の勉強も、最初は勉強する分野の専門用語を理解することが大切です。

日本の音楽用語には、主にイタリア語英語日本語ドイツ語が混ざっています。

例:「」はイタリア語、日本語だと「」、英語だと「C(シー)」、ドイツ語だと「C(ツェー)

それぞれを頭で変換するだけで、最初は手こずる気がします。

 

また、理解するまでは音程(度数)コードスケールのルールも難しい気がします。

 

ただ、何かを勉強するときに、躓いたり停滞したりすることは誰でもあると思います。

無理して短期間で修得しようとせず、諦めずコツコツ気長に 頑張りましょう。

ピアノ(鍵盤楽器)を使って勉強しよう!

多くの人が「音楽理論っぽい」と思う要素にコード(和音)やスケール(音階) があります。

これらを勉強するときは、弾ける、弾けないに関わらず鍵盤を使いましょう。

一応マルチプレイヤーの僕の経験からしても、鍵盤を使わずに音楽理論を勉強するのは難しいと感じます。

 

ただ、必ずしもピアノと同じように鍵盤が88鍵ある必要はないとは思います。

今の時代なら、1万円以下で何かしらのキーボードは買えます。

鍵盤を使っての勉強を強くオススメします。

 

…どうしても難しいなら、最初はスマホのピアノ系アプリでもいいですが、和音が弾きづらいので本格的な学習に使えるかは微妙です。


たとえば選択肢として、「MIDIキーボード」があります。↓

これは、対応しているPCソフトiPhoneアプリの音源を鳴らすための鍵盤です。

家電量販店に展示されている電子ピアノのように本体から直接音は鳴りません

 

ただ、ソフトのインストールなど若干の手間はありますが音楽制作(打ち込みなど)にも活用できるので、そういう展望をお持ちの方には一石二鳥の代物だと思います。

↑このMIDIキーボードは僕も打ち込みなどに使っていますが、コンパクトで便利です。

↑もう少し鍵盤が多いものもあります。

 

ただ、ちゃんとした演奏に使える重みのある鍵盤が欲しい場合は、もう少し価格帯が上のものを買った方がいいと思います。

具体的に何を勉強すればいいのか

独学でやるとして、最初は「何から手を付けたらいいか分からない…」と思います。

そこで、「僕が教えるとしたらこうするかな…」と思う学習の順番

学習に使えるオススメのサイトや本などをまとめました。

 

この範囲の内容をなんとなく理解して使えれば、

音楽をやる上でそれなりに役に立つかな…と個人的には思います。

 

絶対的な学習の順序は無いと思うので、

最初は目に留まった言葉を適当にググってみるだけでもいいかもしれません。

では、いってみよう!(๑˃̵ᴗ˂̵)و

音とは何か?

音の物理的な性質

物理的な「音」の性質の理解は大切です。

ただ、数学・物理が苦手な人は、ひとまずスルーしてもいいと思います。笑

音 - Wikipedia
倍音

自然界のすべての音には、この「倍音」が含まれています。

「倍音」は音を理解するために重要な知識です。

意外と見落としがな人も多いですが、要チェックです。

基礎的な音楽用語の知識

音名

以下の4ヵ国語の音名ピアノ鍵盤の場所を、頭の中で瞬時に対応できるようにします。

これは絶対に出来た方が良いです。

イタリア語ド#/
レ♭
レ#/
ミ♭
ファファ#/
ソ♭
ソ#/
ラ♭
ラ#/
シ♭
英語CC#/D♭DD#/E♭EFF#/G♭GG#/A♭AA#/B♭B
日本語嬰ハ/変ニ嬰ニ/変ホ嬰ヘ/変ト嬰ト/変イ嬰イ/変ロ
ドイツ語CCis/DesDDis/EsEFFis/GesGGis/AsAAis/BH

また、移動ド」と「固定ド」の概念も押さえておくと良いでしょう。

スケール

音階のこと。

基本的に12種類の音から5つ以上の音をグループにして並べたものだと思ってください。

コード

和音のこと。基本的には3つ以上の音が同時に鳴っている状態を指します。

リズム

簡単なリズム譜は読めるようにしておきましょう。

音符と実際のリズムが対応できると、この先心強いです。

音楽理論はどうしても「コード」や「スケール」の話に偏りがちですが、実は音楽の構造の中で“リズム”はとても重要です。

音程・度数(ディグリー)

音程(2つの音のピッチの隔たり)を考える時に用いられる“度数”は、 初学者を阻む中ボス的存在だと思います。

僕もかつてコイツに苦しめられました。笑

しかし、基礎として重要な概念であり、避けて通ることはできません。

 

度数“は、いわば音と音との距離を示す概念です。

完全音程は揺るがず、長短音程は揺らいでいるイメージ。

度数名英語(略)例(ドの場合※)半音の数テンションとして見た場合
完全1度P1/d2ド(同じ音)0
増1度/短2度m2/A1ド♯/レ♭1♭9th
長2度/減3度M2/d3レ/ミ♭♭29th
増2度/短3度m3/A2レ#/ミ♭3♯9th
長3度/減4度M3/d4ミ/ファ♭4
完全4度/増3度P4/A3ファ/ミ♯511th
増4度/減5度A5/d5ファ♯/ソ♭6♯11th
完全5度P57
増5度/短6度A5/m6ソ♯/ラ♭8♭13th
長6度/減7度M6/d7ラ/シ♭♭913th
短7度m7ラ♯/シ♭10
長7度M711
完全8度P8ド(オクターブ上)12

※例は全て上に積み上がる場合です。

逆に“ド”のすぐ下の“シ”は「“ド”の短2度下の音」などと表現します。

英語略称のアルファベットの意味は

P…パーフェクト(完全)

M…メジャー(長)

m…マイナー(短)

A…オーグメンテッド(増)

d…ディミニッシュト(減)

です。

 

一度で理解できなくても焦らずに!

音楽の三要素(旋律、和声、律動)

音楽」と「音楽じゃない音」の境目は何かを考える部分。

例外もありますが、基本的にこの三つの要素を持つものを「音楽」と呼びます。

旋律はメロディ、和声はハーモニー、律動はリズムのことです。

長調、短調(メジャースケール・マイナースケール)について

大まかにわけると音階には「明るめなやつ」と「暗めなやつ」がいます。

主に”3度”にあたる音が、その分水嶺になります。

簡単な音楽史

バッハ:十二平均律クラヴィーア曲集

ラモー:和声論

知っておいて損は無いと思います。

現在「クラシック(古典)」とよばれる音楽も、まだ300年くらい前の話なんですね。

機能和声

機能和声は、「和音の音と音の組み合わせは無数にあるけど、役割で分類すると数種類にグループ分けできるよね」 的な発想です。

日本では、Tonic(トニック)、Dominant(ドミナント)、Subdominant(サブドミナント)という分類が一般的です。

コードネームの表記と意味

コードの読み方と書き方のルールが分かると、演奏や編曲が楽になります。

五度圏

おそらく音楽をやる上で一番大事なといえば、これ。

12種類の音の色々な関係が読み取れます。

ダイアトニックコードと、コード進行

長調のダイアトニックコード

長調(メジャースケール)と

長調で使える主なコード(メジャースケールのダイアトニック・コード)を学びます。

短調(自然的短音階)

短調と短調で使えるダイアトニックコードを学びます。

短調には、

自然的短音階(ナチュラル・マイナー)

和声的短音階(ハーモニック・マイナー)

旋律的短音階(メロディック・マイナー)

の合計3種類あります。

ケーデンス
結句、ドミナントモーション(強進行) (例:Ⅴ7→Ⅰ)

一番強力で、基本的な和音の動き方(つなぎ方)です。

起立・礼・着席【C→G7→C】ドミナントモーション

たとえば、学校の「起立・礼・着席」のこれなど。

ツーファイブワン(ケーデンス) (例:Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ)

長調で一番よくある実用的な和音のつなぎ方。コード進行の基本文法みたいなもの。

マイナー行きのケーデンス( 例: Ⅱm7(♭5)→Ⅴ7→Ⅰm)

短調で一番よくある実用的な和音のつなぎ方。実は長調で使ってもOK。

セカンダリーケーデンス(二次ケーデンス )

行きたい和音に向けてツーファイブを組もう!これを知ると作曲やアレンジの幅がグッと広がる。

置換ケーデンス( 例: Ⅳm7→Ⅶ7→Ⅰ)

置換ケーデンスはちょっと昔のR&Bの必殺技!

和声的長音階、旋律的長音階

実は長調も他に2種類、合計3種類あるんです。

ただ、短調に比べると使用頻度は低めです。

6つのダイアトニック環境の統合

長調と短調が3種類ずつ、合計6種類。

これを全部まとめて1つの環境として考えてみましょう。

 

そして、この考え方をさらに拡張したものがこちら↓

コードの発展的内容

ディミニッシュ、sus4、オーギュメント

ダイアトニックコードにはあまり入っていないけど、それぞれ重要な役割のコード!

裏コード

裏コードは、五度圏で反対側に位置するセブンスコード(ドミナントコード)。

たとえば、C7とF#7などです。

そしてこの関係にあるコードは同じ機能を持つので、メロディとぶつからなければ入れ替えることができます。

テンションノート

簡単に言うと、「スケールの音-ダイアトニックコードの構成音」がそのコードのテンションノート。

使うときはさじ加減が重要

コードのオルタネーション(コードの交換・代理)

「同じ機能の和音なら交換できる」など、コード進行を変形する方法を学びましょう!

アッパー・ストラクチャー・トライアド(UST)

ベース音と、上で弾く和音を分けて考える方法。

少ない音数でクールな響きを作れる!

モーダルインターチェンジ

一時的に同じトニックから始まるスケール、またはモード(同主調、同主旋法)と音を交換してスケールやコードを使う方法です。

色々な音を引っ張ってこれる手法です。

ダイアトニックコード外の世界

ブルース、ブルーノートについて

長調と短調の中間のような存在のブルース。

ブルーノートはメロディの必殺技です!

 

モード(旋法)

コードに頼るのに飽きたらこれ!コードではなく、メロディで音を捉えます。

単純な長調・短調ではないサウンドを取り入れることができます。

さらに細かいスケールの分類

モードとコードの考え方を統合すると更にいろいろなことができるようになります。


この前に見つけた、想定される全てのスケールをまとめたサイト。英語ですが面白いです。

A study of musical scales by Ian Ring

転調

キーを曲中で変更することを”転調”と言います。限られた音域でも多彩なメロディを展開できたり、曲の雰囲気をガラっと変えることができます。


変拍子/ポリリズム/メトリックモジュレーション

より深いリズムの世界へ…

別記事があります。


対位法

メロディとメロディを美しく紡ぐ方法。

主にクラシック系やオーケストラ系の音楽が作りたい人向けです。

メロディをピッチクラスの変化で捉える

僕が独自に研究したメロディについての捉え方です。

学習にオススメの本やサイト

・sleepfreaks

音楽理論 初級編
初心者のための音楽理論講座です。 DAWのピアノロールでも確認していきますので、譜面が読めない方でも安心して楽しみながら音楽理論の基礎を習得することができます。 “実際に作曲ができるようになること”を目標とし、最適と思われる順で無理が出ないように解説を進めていきます。

音楽理論以外にも、さまざまな音楽ソフトの使い方などを解説しているサイトです。


・soundquest

SoundQuest - 新しい音を見つけよう
SoundQuestは、3つのエリアからなる巨大なDTM・音楽理論サイトです。 #ポピュラー音楽理論、ジャズ理論、クラシック和声、それぞれを対比させながら学ぶ音楽理論コンテンツ。 #600個以上のVSTプラグインをメーカーやカテゴリごとに検索できるデータベース。 #音楽理論・DTM専門の電子掲示板。

ログイン (無料) する必要がありますが、クラシック系とジャズ系の音楽理論を上手くまとめて整理されているサイトです。


・『 思いどおりに作曲ができる本 』

キーボーディストの川村ケンさんの著書。理論の学習だけでなく、いろいろなアレンジの技法や情報の資料集としても使える本です。


・『 憂鬱と官能を教えた学校 』

dCprGなどを率いるジャズミュージシャンの菊地成孔さんと、同じくミュージシャンの大谷能生さんによる音楽理論の講義を書籍化したもの。語り口に好みは分かれそうですが、読み物としても面白いと思います。

菊地成孔さんは個人で音楽理論講義の配信 (この動画以外は有料) しています。

ビュロー菊地チャンネル「ゼロからの音楽文法」 第2回

・music pal

ヤマハ | MUSIC PAL - 学校音楽教育支援サイト -
音楽史や楽典、学校で使用する楽器の成り立...

YAMAHAの教育支援サイトです。音楽史や楽典など、音楽の基礎を学ぶことができます。

基礎的な音楽用語についても学ぶことができ、おすすめです。

勉強に終わりはない

これを言うとこれから勉強する人は先が思いやられる気もしますが…

実際のところ、「音楽理論」には3つくらいの階層があります。

 

1.音楽表記法(調号、拍子記号、リズム表記法)を理解するために必要な「初歩」

2.古代から現在に至るまでの音楽に対する学者の見解を学ぶ

3.音楽におけるプロセスや一般原則を定義しようとする

 

つまり、最終的にはそれぞれの「ジャンルの王道や定番を知って自分の糧とすること」が音楽理論の目的だとも言えます。

そういう意味で勉強に終わりはなく、色々なことを吸収しながら自分なりの音楽理論を作り上げていくことになります。

僕もまだまだ道半ばなので、一緒に頑張りましょう!(^∀^)

タイトルとURLをコピーしました