noteに書いた記事↓の要点だけまとめました。
Finale終了の大まかな経緯
2024/8/26
- 譜面作成の業界標準ソフトFinaleが開発終了を発表。界隈に衝撃が走る。
- 即座にFinaleは購入もアップグレードもできない状態に。
- 移行先はSteinbergのDoricoが推奨。約70%オフでクロスグレードできる。
- クロスグレードユーザーには「Finale 27※が提供される予定」と告知。
※開発終了時点の最新バージョン。Finaleで作った楽譜をDoricoなど他の譜面作成ソフトで開くためにはMusicXML 4.0形式での書き出しが必要となる。しかし、これはFinale27でしかできない。
2024/8/27
- 購入済みのインストーラーは、まだダウンロードできる。
- しかし、Finaleを認証できるのは1年後まで。
2024/8/30
- MakeMusic社からDoricoへクロスグレードしたユーザーにはFinale27(英語版)が提供される。
2024/9/13
- ヤマハからDoricoへクロスグレードしたユーザーはFinale27を貰えないと判明。←後に撤回
- Finale27(日本語版)を手に入れるのは無理か?←今回のテーマ
2024/09/17
- Finaleと双璧を成していた譜面作成ソフトSibeliusが約80%オフのセールを開始。
2024/10/10
- ヤマハからDoricoへクロスグレードしたユーザーにもFinale27(英語版)が提供されると発表。
日本語版Finale27を手に入れる手順
というわけで、開発終了前にFinale27(日本語版)を購入していた以外のユーザーがFinale27(日本語版)を入手する手順を見つけたので流れをまとめました。
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ただ、僕が見た限り公式から案内されている方法ではないので、やる場合はあくまで自己責任でお願いいたします。
あと、Windowsでしか試してないのでMacでも上手くいくかは分かりません…。
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MakeMusic社のアカウントを作る。
まず、MakeMusic社のアカウントを作ります。
そして、MakeMusic社のアカウントにログイン。
ちなみに、MakeMusic社のサイト、「Finale用」と「MakeMusic Cloud用」でアカウントが別っぽいです。ややこしい…。
Finaleのシリアルナンバーを登録
所有しているFinaleのシリアルナンバーを登録します。
My Accountを開き、Register more productsをクリック。
そしたら開くこの画面から登録したはずです。
(シリアルナンバーは、MUSIC EcoSystems(旧MI7 STORE)のアカウントから確認できるはず。)
MakeMusic社のアカウントにFinaleのシリアルナンバーを登録すると…
STOREタブからDorico Proのクロスグレード版が買えるようになるはずです。
Dorico Pro 5をインストールする
「BUY NOW」と書いてあるボタンから購入したら、MakeMusic社からDownload Access Code(ダウンロード・アクセス・コード)がメールで送られてきます。
このコードをSteinberg Download Assistantに入力。
Steinberg Download Assistantを持ってない人は、Steinbergのサイトからダウンロードしてください。
するとDorico Pro 5がお使いのPCへインストールできるはずです。
一旦、Finale27(英語版)を貰う
次に、再びMakeMusic社のアカウントに戻り、今度は(ひとまず)Finale27(英語版)を貰います。
Doricoのクロスグレードを購入したらマイアカウントに「Finale v27 Retail Language: English」が追加されているはず。
「Download」ボタンを押してダウンロード。
ダウンロードが終わったら、zipファイルを解凍してインストール。
これで英語版のFinale27がインストールできるはずです。
Finale 27.4 アップデータを使って日本語化
使うのはFinale 27ユーザー向けに公開されている「Finale 27.4 アップデータ」。
Finale27(日本語版)は既に購入できない状態の一方、まだ「Finale 27.4 アップデータ」は、代理店のページからダウンロード可能です。
なので、こちらのページ↓から「Finale 27.4 アップデータ」をダウンロード。
Finale27(英語版)がインストールされた状態で、このアップデータを使うと…
日本語化(というか日本語版のFinale27.4をインストール)できた!!!🙌🎉
ひとまず以上
とりあえず、「※これらはFinale version 27専用です。他の製品にはご使用いただけません。」
…ということは「27なら英語版でもいけるのでは…?」と思ってやってみたらできたって感じです…。
ただ、たしかに27で書き出した楽譜はDoricoで開けるものの…Doricoで続きを編集しようとは思えないのが正直なところ。
現実的に考えると、今のところFinaleで作った楽譜の修正は、Finale27でだましだましやるしかないのでは…と思っちゃいます🫠