今回は、ダブルストロークを自分なりに研究してみた結果をまとめました。
では、いってみよう!(๑˃̵ᴗ˂̵)و
ダブルストロークとは?
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ざっくり言うと、「1回の腕の振りで2打叩く叩き方」です。
ダブルストロークの主なメリットは
- 左右交互に叩くと腕が絡まりそうなフレーズを無理なく叩ける
- 高速連打を比較的ラクに叩ける
です。
会得するとフレーズの選択肢がグッと増えます。
…しかし、比較的難しめのテクニックでもあります。
ダブルストロークの仕組み
なぜ、1回の腕の振りで2回叩けるのか。
1打目のリバウンド(打面に当たった1打目のスティックの跳ね返り)を利用して、2打目を打っているからです。
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1打目は、腕も使ってスティックを振り下ろしています。
一方で、2打目はリバウンドを指で拾って打っているのがわかります。
ダブルストロークのやり方
脱力
「ダブルストロークのコツ」としてよく言われるのは、“脱力“です。
ダブルストロークに限らず、余計な力が入っているとドラムはうまく叩けません。
…とはいえ、反対にホントに完全に脱力したらスティックを持てません。笑
だから、もう少し具体的に言うと
- 「全体的に、スティックをグッと握り込むのはNG」
- 「動作の中で細かく比較的力を入れる場所と、抜く場所がある」
ってイメージですかね。
とはいえ、コツを掴むまではなかなか難しいかもしれません( ;∀;)
スロー再生で見てみる
では、もう少しイメージを掴むために、スロー映像を見て確認してみましょう。
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まず、1打目の途中までは、腕も使ってスティックを振り下ろしています。
しかし、ヒットする直前に腕の軌道とスティックの軌道が分離して、腕を振り下ろしきる前に打面に1打目が当たっています。
そして、リバウンドが上がり切った部分で2打目を指で打ちつつ、腕を持ち上げています。
(僕自身、細かい動きは感覚で叩いていたので、スロー再生で確認して初めて気付きました。)
また、ダブルストロークは「2打目を手首を使って打つのはNG」とよく言われます。
手首を使うと、高速化できない上に無理にやろうとすると手首に負荷がかかるからだと思います。
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具体的には、こんな感じの動きをしているんですね。
“脱力”の必要性
スロー再生を見てみると、スティックが「リバウンドする支点」と「リバウンドする軌道」を確保する必要があるのが分かります。
つまり、スティックを力を入れて握ってはいけません。
力強く握っているとスティックが上手くリバウンドできないからです。↓
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実際に確認してみると…
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スティックは、一点で指に乗っかってるだけみたいな状態です。
2打目が弱くならないようにする
それから、ダブルストロークのポイントは「2打目が弱くならないようにする」です。
2打目が弱くならないためには、1打目のリバウンドがしっかり跳ね返っているのが大切だと思います。
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なぜなら、スティックを振り下ろす高さが確保できると、指の少ない力でも音量が出しやすいからです。
そして、「ここらへんの微妙なスティック・コントロールの必要性が、ダブルストロークの難しさにつながっているのかな…」と思います。
アップダウン奏法との違い
同じく、1回の腕の振りで 2回叩く奏法に”アップダウン奏法“があります。
よくエイトビートを刻む時に使う奏法ですね。
“ダブルストローク“との違いを、スロー再生で比較してみましょう。
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ダブルストロークは、1打目を打っても腕の振りはまだ下に動いてます。
そして、リバウンドを指で拾って2打目を打っています。
一方、アップダウン奏法は、1打目も2打目も手首まで使って打っています。
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つまり、リバウンドを拾った2打目を「指で打つ」か「手首まで使って打つか」が大きな違いと言えそうです。
アップダウン奏法は手首まで使ってスティックをコントロールするので、アクセントをつけやすい反面ダブルストロークほどのスピードは出せないわけですね。
おまけ:高速シングルストローク
おまけで高速シングルストロークについても見てみましょう。
これ、僕そんな得意じゃないんですけど笑
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スロー再生。
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しかし、高速シングルストロークの場合は、人差し指を中心とする持ち方に切り替えています。
腕や手首はずっと固定して、指でリバウンドを拾う動きを連続で繰り出し続けるみたいな感じですね。
少しでもタイミングが狂うとうまく叩けないので、難しいです。
…しかし、こちらはダブルストロークと違って、一般的にはあんまり使う機会は無いと思いますけど笑
高速シングルストロークの使用例
イントロ(1:01~)で高速シングルストロークを使った19/16拍子のリズムパターンを使用してます。
高速シングルストロークで色々なシンバルを叩きまくってます。
途中でシンバルを裏側から叩いてますけど(2:57あたり~)、凄すぎて笑うしかないです笑
まとめ
基本的にスティックの扱いは、肩、腕、手首、指という順番で、パワーとコントロールのしやすさを引き換えにスピードを手に入れられるって感じでしょうか。
そして、それぞれフレーズとスピードに合わせて使い分けられるのが理想です。
…とはいえ、ドラムに限らず楽器を弾く時のテクニックは、仕組みが分かっても反復練習しないと修得が難しい部分もあります。
僕自身も、まだまだ綺麗に叩ける余地はあると思います。
特にダブルストロークは難しい奏法ですし、焦らずに練習してみてください。
今回の記事が参考になれば幸いです!(๑˃̵ᴗ˂̵)و