アイス・バケツ・チャレンジについて

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いやー、「アイス・バケツ・チャレンジ」っていうのが最近のトレンドみたいですね!

まぁ、僕は回って来ても、絶対やりませんけど。

 

…というのも僕は、「アイス・バケツ・チャレンジ」ってなんか「違うだろ」って気持ちがあったりするんですよ。

 

確かに、この取り組みって基本的にはいわゆるwin-winというか。

 

・筋委縮性側策硬化症(ALS)の患者さん

→病気の認知度が高まり、募金が集まる。

 

・水を被る人

→ネタになる。人によっては「自分はこんなポップな一面もあるんだよ」的なイメージ向上戦略に繋がる。

 

・ビデオを見る人

→見てて面白い。(僕はあんまりそう思わないけど)

 

実際1000万ドル以上の募金が集まるという成果を上げてるようですし、こういう感じでほとんど誰も損をしない構造になっているのは確かというか。

 

ただ、それでも僕がモヤモヤしているのは、理由があって。

まず、「これはチャリティの名目が無かったらただのよくあるイジメ」じゃないか?ということです。

 

「アイス・バケツ・チャレンジ」は水を被った後に次に”チャレンジ”する人を3人指名しますが、

これはまさに、イジメに発展し得る罰ゲームにありがちな圧力のかけ方だと思います。

「俺やったし次お前な!やらなかったらノリ悪いぞww」みたいな。

 

実際、僕は2か月前くらいにこの動画を最初見た時に体育会系部活の内輪ネタ罰ゲーム動画だと勘違いして「うわぁ…あんなに冷たそうな水に自分から飛び込んで…、周りも笑ってるけど…、何が面白いんだろうなぁ…(^ω^;)」

 

って思ってました。

 

しかし、例えば、「包丁」というモノが、”料理に使える”という正の側面と、”人殺しにも使える”という負の側面をコインの裏表のように内包しているのと同じく、

 

“イジメ”っていうのも「人間関係」というモノの負の側面だと僕は思っているので、なかなか“イジメ”と“非イジメ”境界線は曖昧です。

 

こういうノリで行われるものを「人間関係が深いからこそできるし、面白いからイジメと捉えない人」も居ると思いますし。

 

それに、だからこそ拡散力があったと捉えることもできるかもしれません。

 

でも、…僕はどうしても、こういうノリのものは好きになれません。

 

それから、これは言うまでもないことかもしれませんが、世の中には「あまり世間の理解が進んでいない難病」に苦しんでいる方はまだまだ他にもたくさんいらっしゃいます。

…僕の中学時代、仲の良かった友人は「脳脊髄液減少症」という病気になってしまい徐々に症状が重くなり、ついには高校を中退せざるを得なくなりました。

 

おそらくそのままいけば京大や東大にも入れただろうと思えるくらい勉強のできる友人でした。

 

この「脳脊髄液減少症」も、まだ、「あまり世間の理解が進んでいない難病」です。

(脳脊髄液が漏れて少なくなることで、激しい頭痛やめまい、耳鳴り、倦怠感を感じる病気。外見はただ単にやる気がなくなったように見えてしまうので症状を軽視されがち。正式な病気としても認められていないため現在保険適応もできない)

 

このように、(もちろん、この他にも)世間の理解が進んでいない難病で苦しんでおられる方はたくさんいると思います。

 

そもそも難病に限らず、世界中にはいろいろなものによりさまざまな苦難を強いられている人々はたくさんいると思います。

 

そういう難病や理不尽をひとつひとつ世間に認知してもらうのに、そのひとつごとに世界中で「アイス・バケツ・チャレンジ」をひたすらできるんですかね?

 

2回目以降は”観客”が飽きてきますし、“チャレンジ”する人のインセンティブが低くなるでしょうからおそらくブームが去ればみんなやらなくなると思うんですけど。

なんだか、そう考えるとどうしてもチャリティは大義名分というか

オマケというか…

まぁ、確かに大きな成果は上げているのですが。

あとは…そもそもバケツレベルの量の氷水をかぶるのってわりと危険な行為だと思うんですけど、

難病のチャリティが危険な行為ってどうなのよとか…思ったり。

 

こんな感じで、「アイス・バケツ・チャレンジ」にはあまり心から称賛できる気分にならないのです。

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