音楽理論の学習や、音楽制作に活用できるウェブアプリ「O-TO」を作りました!
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どんなアプリ?
「音楽の本質と関係無い思考」を肩代わりするアプリです。
たとえば、音符の長さの計算を頑張っても、頑張った分だけ音楽が良くなるわけではありません。
疲れます。笑
音楽理論の学習も、難しい文章から読み解くより、視覚的に分かりやすく勉強できた方が楽です。
そういった“創造の本質”とは関係の無い部分に、余計な頭脳と時間を使わないためのアプリです。
作った経緯
まず、音楽を作る作業の中には「コレは創造的とは言えないなぁ…。」と感じるものがたくさんありました。
たとえば、五度圏を見ながら音の流れを考えたり、エフェクト処理の設定値の参考にするために音価を計算したりする時間です。
これらの作業は、ある程度流れを理解してしまえば単純で退屈な作業です。
もちろん、音楽に一定のクオリティを担保するためには必要な作業ではあります。
ただ、ここに時間をかけたからといって、その分だけ音楽が良くなるわけではないです。
むしろ、瞬時に処理できた方が“より創造的な部分”に対して試行錯誤する時間を多く確保できます。
———「こんなものはコンピューターに考えさせればいい!」
そう思い、Excelで自分用に計算プログラムを作ったのがこのアプリの始まりです。
そして、しばしば見かける「音楽理論は不必要」論にもうんざりしていました。
尤もらしい理由を並べて、これから音楽理論を勉強しようとするミュージシャンのやる気を削がないでもらいたいと感じます。
どんな形にせよ音楽を続けるなら音楽理論の知識は必要ですし、勉強して損はしません。
一方で、音楽理論を理解する大変さも分かります。なぜなら、僕自身が独学で音楽理論を学習し、苦労したからです。
だからこそ思うのです。
「もっと音楽理論を簡単に理解し、利用できたなら良いよね。」と。
そして、「『音楽理論が不必要』と言う人は、音楽理論が簡単に利用できたとしてもそう感じるのかな?」と。
そういった思いから、「音楽制作や音楽理論の学習を補助するウェブアプリ」の目指して出来上がったのがこの「音楽理論ウェブアプリ O-TO(Ongaku Tools)」です。
ここに音楽理論の全てがあるわけではないです。
しかし、音楽をやる上で役立つものが揃っているはずです。
このウェブアプリがより良い音楽を奏でる一助となれば幸いです。
現在提供している機能と、その説明
それぞれの機能について解説します。
①コード
主なコードの構成音を確認できます。
同時に
- コードネームの読み方
- コードの詳細情報
- 構成音を含む主なスケール(と構成音)
も確認できます。
最終的には、頭の中でコードの構成音や役割が把握出来た方が良いかもしれません。
ただ、僕自身は出来るまで10年近くかかった気がするので、補助としても使えると思います。
追記:ネガティヴ・ハーモニー理論に基づく代理コードも確認可能にしました。
②スケール
60種類以上の音階の構成音を視覚的に確認できます。
色々なスケールを試してみたいときに、キーの変更を頭の中で考えなくて良いので楽なはずです。
初学者の方がスケールを学ぶのにも役に立つはずです。
③コード/スケール名を逆引き検索
構成音を選択するだけで瞬時に
- コードネーム
- コードネームの読み方
- コードの詳細情報
- 構成音を含む主なスケール(と構成音)
が表示されます。
コードネームや、モーダルインターチェンジ候補の確認に便利です。
コード・ネーム/スケール名を検索する O-TO【音楽理論ウェブアプリ】 https://t.co/YXzy3O4Huq
— takaikunoff. (@offoff8874) April 23, 2022
便利すぎw
MIDIキーボードでコード/スケール名を逆引き検索
MIDIキーボードで入力した音に対応するコード・ネームやスケール名を逆引き検索できるアプリです。(仮想MIDIドライバーを使用すれば、MIDIキーボードがなくても使えます。)
コードの特徴など、詳細情報も確認できます。
件のMIDIキーボード対応のウェブアプリにギター指板を増設した!!
— キムラ ヨシト(KHUFRUDAMO NOTES) (@k1mu0419) June 24, 2022
なんと、鍵盤を弾くとコードやらスケール名が分かるだけでなく、対応するギター指板のポジションまでも分かってしまう!!!https://t.co/bL7VDNFrOB pic.twitter.com/2mteCvXmIw
④コード進行
よく使用されている気がするコード進行のパターンを80種類以上まとめました。
作曲のネタ探しなどに便利だと思います。
しかも、表示を全てのキーに切り替え可能です!(つまり、1000以上のコード進行が確認できます。)
(プログラミング的な頑張りポイントは、異名同音をちゃんと切り替えているところです。)
「音楽理論ウェブアプリ O-TO」
— aya (@kaya_near) January 30, 2022
とても便利。私みたいなド初心者に優しいアプリです。
しかも無料!?
例えば各種コード進行を、ディグリーネームでも表示できるので、互いの関連性を理解しやすい。
あなたが神か! ありがとうございます。
https://t.co/edqaVkqVD4
⑤ダイアトニック・コード
主なダイアトニックコードの一覧表です。
こちらも全てのキーに表示を切り替えられます。
また、対応するモード/スケールも併記して表示できます。
ちなみに、僕は大体この表の環境を概ね「1つの環境」として頭の中で捉えていて、
この環境から離れる場合に「転調している」と考える場合が多いです。
⑥転調の間隔
転調の間隔を簡単に調べられます。
モードチェンジを絡めた複雑な転調とそのキー(調号)の判定を頭の中でやるのは大変だと思います。
しかし、この機能を使えば複雑な関係にあるキーの転調も一瞬で分かります。
⑦音価の計算
シンプルに音価の計算ができるだけです。
ここまで紹介した機能は、音楽を長くやっていればある程度脳内で対応できる人も多いと思います。
しかし、各BPMごとの音価を暗記している人は少ないんじゃないでしょうか。ある意味、一番便利なツールかもしれません。
⑧メトリック・モジュレーション
メトリック・モジュレーションに関係する情報を調べられます。
メトリック・モジュレーションは、整合性を持ったテンポチェンジなどに使われる手法です。
おまけで音符を「分音符のみで表記した場合」や「付点音符のみで表記した場合」も計算される機能をつけました。
「現在の記譜法」の上手くできている部分と、そうでない部分を感じられる気がします。笑
⑨コード移調
入力したコード進行を、任意のキーやディグリーネームへ一瞬で書き換えます。
つまり、オリジナル曲のコード進行メモの移調や、楽曲分析が超ラクになります!
…今までの人生で、コード進行のメモを別のキーへ書き換える作業を何度やったか分かりません。
でも、これを使えば一瞬で終わるのでやる必要は無くなりました。
今までコード進行のメモを別のキーへ書き換える作業を何回したか分からない。
— キムラ ヨシト(k1mu)@KHUFRUDAMO NOTES (@k1mu0419) August 2, 2021
でも、もうやる必要は無くなった。
これを使えば一瞬で終わる。 https://t.co/IN7tDMQ14C
↑これは自画自賛
⑩指板
弦楽器の指板を、設定したスケールやコードの情報に基づいて色付け・可視化できます!
運指の選定、作曲、教材などさまざまな用途にお使いいただけるかと思います。
正直、弦楽器奏者としては便利すぎる機能が盛りだくさんです。
⑪指板からコード/スケール名を逆引き検索
指板から選んだ構成音に対応するコード・ネームやスケール名を検索できます。
偶然弾いたコードやスケールの名前を調べたい時に便利です!
おかげさまで…
おかげさまで、うれしい感想を多数いただいています。
このサイト、音楽理論系では決定版になるんじゃないかな?https://t.co/E2HAFt87EH
— ねこ園長 (@RecordAmsterdam) September 12, 2021
@k1mu0419 キムラ ヨシトさんの制作された音楽理論のWEBアプリが凄かったですhttps://t.co/167WxL2E0u
— froriver(フロリバ) (@froriver) September 19, 2021
あったらいいなが何でもある安心感!
コード進行の一覧。ディグリーネームでみれる。コードのイメージの説明があるのが良い。https://t.co/F1qwIfnQP5
— gaz (@gaziya5) July 2, 2021
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プログラミングの技術的な内容
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