「作曲がしたい!」、「録音がしたい!」でも、「何を用意したら良いか分からない!」方へ。
結論から言います! 用意する機材は…
- ①PC(必須)
- ②DAW(必須)
- ③オーディオインターフェース(必要)
- ④ヘッドフォン(必要)
- ⑤スピーカー(あった方がいい)
- ⑥マイク&ポップガード(人による)
- ⑦プラグインエフェクトやプラグイン音源(人による)
- ⑧MIDIキーボード(人による)
です!
詳しくは以下をご覧ください!(オススメ機材情報は僕の偏見を含みます。予めご了承ください。)
①PC (必須)
DTMは「デスク・トップ・ミュージック」の略なので、さすがにパソコンが無いとできません。
ただ、ノートパソコン(ラップトップ)の処理速度も上がってきたので、デスクトップじゃなくてもDTMはできます。
(とは言え、僕はデスクトップ環境でDTMをしています。)
デスクトップかノートパソコンか
デスクトップパソコンのメリット
- 周辺機器をたくさん接続しやすい。
- ノートパソコンに比べて、スペック(性能)を高くしても価格が抑えられる。
ノートパソコンのメリット
- 持ち運びができるので、いろいろな場所で録音や音楽制作ができる。
WindowsかMacか
「絶対Macだ!」と言う人もいますが、最近は別にどっちでもいいんじゃないかな…と思います。
音楽制作以外の用途ととも照らし合わせて、自分が使いやすい方を選べば良いと思います。
僕はWindowsです。
パソコンのスペック
複雑な処理をする場合は、当然PCのスペックもそれなりに必要です。
最低限プロセッサはCore i5以上、 メモリ8GB以上くらいあると良いのかなと思います。
理想はCore i7、メモリ16GB以上です。
ストレージは、最低システムドライブ512GB+外付けドライブ1TBくらいは欲しいです。
音源を格納するストレージに関しては絶対にSSDがオススメです。
Windowsで買い替えるのであれば、カスタマイズもできて安く済むBTOパソコンもオススメです。
僕は今のPCをパソコン工房で買いました。
プロセッサとかメモリとか分からないという人は、このページとかを参考にしてみてください。
②DAW (必須)
Digital Audio Workstationの略で 「ディーエーダブリュー」とか「ダウ」とか読みます 。
PCの中で音の編集をするためのソフトです。
音楽制作を”料理”にたとえると、PCが家でDAWはキッチンです。
DAWにはいくつも種類があり、基本的に有料のソフトです。
機能を制限した無料や安価なパッケージもあります。
しかし、作曲で使用する場合は初めから最上位のDAW導入をオススメします。
なぜなら、最上位のDAWには色々な音源やプラグイン(後述)などが網羅的に含まれるからです。
学生や教職員の方はアカデミック版※があるDAWは安く購入できるはずです。
※ただ、たとえばCubaseの場合、アカデミック版はそのままでは商用利用できない点には注意です。
Cubase
恐らく、近年最もポピュラーなDAWだと思います。
僕もメインで使っています。
特にこだわりがないなら、Cubaseで問題ないと思います。
Studio One
https://www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/
有料DAWの中では価格帯が安く、「音が良い」とも評判で近年人気になってきているDAWです。
Logic Pro X
Apple社が自ら開発しているMac専用のDAWです。
安価なので、Macユーザーにはオススメの選択肢のひとつです。
Pro Tools
Pro Toolsは、正確には「Pro ToolsというDAWとその周辺機器の総称」です。
その名の通り大半のスタジオで使われているプロ環境向けの製品です。
ただ、価格も高い上に初心者にはややこしい部分が多い気がします。「周りにPro Toolsを教えてくれる人がいる」などではない場合、あまりオススメはしません。
いろいろなDAWがあるけど…
紹介したもの以外にも色々な種類のDAWがあります。
しかし、「最近はどのDAWも色々な機能が盛り込まれてきており、機能面では大きな差は無い」と感じます。
③オーディオインターフェース(必要)
やり方次第ではオーディオインターフェースが無くてもギリギリDTMはできます。
しかし、ほぼ必須と言っていい機材です。
簡単に説明すると、楽器やマイクやヘッドフォンやスピーカーなどをPCに繋ぐための機材です。
※注意:PCとの接続方法が「USB」や「Thunderbolt」などいろいろあるので、必ず自分のPCと接続できるオーディオインターフェースかどうか確認してから買いましょう!
UR22C
本体にCubaseの無料版もついてきます。初心者にはオススメです。
Universal Audio Apollo
個人でDTMをするユーザーや、小規模なシステムを組む”ガチ勢”にも人気のイメージがあります。
RME
RMEのオーディオインターフェイスは”ガチ勢“の間でよく使われているイメージです。
STUDIO-CAPTURE UA-1610
僕は持ち運びができて、楽器をいっぱいつなげるこれ↓を使っています。
※PCとの接続方法が「USB」や「Thunderbolt」などいろいろあるので、必ず自分のPCと接続できるオーディオインターフェースかどうか確認してから買いましょう!
(大事なので2回言いました。)
④ヘッドフォン(必要)
音をモニターする(聴く)ためにヘッドフォンかスピーカーのどちらかは必要です。
Sony MDR-CD900ST
業務用ヘッドフォンの定番でどこのスタジオにもあります。
定番のサウンドを知るという意味で持っておいて損はしないと思います。僕も持っています。
しかし、近年のロー感の強い音楽制作には微妙との声も…。
YAMAHA HPH-MT8
僕は音作りやミックスをするときには「YAMAHAのHPH-MT8」をメインで使っています。
低い音から高い音まで良く分かるので便利です。
(ただ、長時間ヘッドフォンをしているのが嫌いなので、それ以外の時間はほぼiPnoneのイヤフォンを使っています笑)
SENNHEISER HD 820
「性能的にはゼンハイザーを使えば間違いない」と言う人もいます。21万円。(高い)
⑤スピーカー(あった方がいい)
ヘッドフォンは完全に両方分離した音が聞こえてきます。
適度に空気に拡散した音を確認する場合はスピーカーがあると便利です。
IK Multimedia iLoud Micro Monitor
住宅事情的に大音量を出すのが難しい人もいるかもしれません。
ただ、小型のスピーカーもあります。
YAMAHA HS5
初心者によく使われているイメージのスピーカーはこれかな…
YAMAHA MSP5 Studio
僕はこちらを使っています。
…正直に言うと、僕はスピーカーに関してあんまり詳しくありません。
ハイエンドなものを購入したい場合は、他にも色々な情報を集めたり、試したりしてみてください。
こんな意見もあります。↓
⑥マイクロフォン&XLRケーブル(人による)
マイクロフォン(マイク)
ヴォーカルや、アコースティックギターなど生の楽器を録音したい場合は必要になります。
マイクには大きくコンデンサーマイクとダイナミックマイクの二種類があります。
(リボンマイクというのもありますけど、ここでは割愛)
- ダイナミックマイク:丈夫で比較的湿度に強い。感度が低い。電源が不必要。
- コンデンサーマイク:振動や湿気に特に弱い。感度が高い 。電源が必要。
もう少し詳しく知りたい方は、この記事とかを読むと分かり易いです。
ライブ演奏ではダイナミックマイク、レコーディングでは用途に合わせて両方使われます。
「コンデンサーマイク」は繊細な扱いが必要で管理にも気を使います。
したがって、宅録でも「ダイナミックマイク」を使うのはアリだと思います。
SHURE SM58・SHURE SM57
ダイナミックマイクの定番といえば、ヴォーカルはSHURE SM58、楽器はSHURE SM57だと思います。(57もヴォーカルに使えます。)
値段もそこそこなので初心者にもオススメできます。
・SHURE SM58
・SHURE SM57
NEUMANN U87Ai
コンデンサーマイクの定番は「NEUMANN U87Ai」です。
しかし、40万円ほどします。(高い。そして昔はもう少し安かった。)
AT4050
僕自身はこのマイク↓を使っています。
AT2050
あまりお金は出せないけどコンデンサーマイクを使いたい方は、AT4050の廉価版がこちら。
ポップガード
コンデンサーマイクの場合、直接マイクに向かって歌うとノイズ(“ふかれ”)が入る可能性があります。
ポップガードは、”ふかれ“を防ぐためのものです。
ちなみに、頑張ればストッキングとハンガーで自作できます。
XLRケーブル
マイクをオーディオインターフェースに接続するときに必要になります。
⑦プラグインエフェクトやプラグイン音源 (人による)
音楽制作を料理に例えると、
- プラグインエフェクト → 包丁や鍋などの調理器具
- プラグイン音源 → 冷凍食品・半調理食材
みたいなイメージで捉えると良いと思います。
DAWにあらかじめ付属されていますし、無料のものもあります。
しかし、有料のサードパーティーの製品も数多く発売されています。
いわゆる課金アイテム的な”DTMの沼“にあたる部分です。
プラグインエフェクト
- EQ(イコライザー)…特定の周波数帯域だけ音量を上げたり下げたりできる
- コンプ(コンプレッサー)…音量差を小さくしたりする
- リバーブ…音に残響を付加する
などいろいろな種類があります。
プラグイン音源
プラグイン音源は、色々な生楽器やシンセサイザーの音をパソコン上で再現して鳴らせるものです。
最近はプラグイン音源のクオリティが上がってきましたし、利便性も相まって完全にプラグイン音源だけで作られている音源も少なくありません。
初音ミクなどヴォーカロイドもプラグイン音源の一種です。
買うときはセール時を狙おう
プラグインは基本的にセール時に買うのをオススメします。
多くはセールで50%OFFや、ものによっては90%OFF以上になります。
(ここまでくるとむしろ元の値段の意味を疑いたくなりますが)
したがって、必要なものを吟味して、セールになった時に買うのが一番得だと思います。
(あまり必要ではないのに、安いだけで買うのはオススメしません。)
特に11月のブラックフライデー周辺では、一気に色々な製品が安くなります。
セール情報をブログやTwitterなどで発信されている方もいるので、フォローをオススメします。
⑧MIDIキーボード(人による)
作曲をする時には、MIDI(演奏情報)をDAWに打ち込んでコンピューターに演奏をさせます。
その際にマウスでも打ち込めます。
しかし、鍵盤の演奏に慣れている人はこれを使うと便利です。
というか、使っていればそのうち慣れてくるので、鍵盤楽器を学ぶ意味でもオススメです。
KORG microKEY
非常にコンパクトで安価で、プラグインもついてくるオススメの製品です。
僕もサブで使っています。
M-Audio Keystation 88
鍵盤の数が少なくてもMIDIキーボードは、音域の切り替えができるのでさほど問題はありません。
しかし、鍵盤楽器奏者の方は88鍵盤あるものを使った方がストレスが少ないかもしれません。
まとめ
3~5万円くらいあればDTMは始められる
色々紹介してきました。
まとめると、パソコンに加えて3~5万円くらいあればDTMは始められると思います。
また、最低限必要なものが一通りセットになった初心者セットも売ってます。
やってみたいと思ったら、まずチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
上達してから良い機材や楽器を使う?
一方で、「初めからなるべく良いものを使うメリット」も紹介します。
「上達してから良い機材や楽器を使おう」と言う人もいます。
しかし、良い機材、良い楽器、良い環境で学ぶからこそ上達するのだと思います。
最初から大金を出せる人は多くないと思います。
ただ、 「安物買いの銭失い」とも言います。
良い道具を使うと上達に繋がりますし、上級者が使う道具は選ばれるだけの理由があります。
したがって、それらも踏まえた上で、予算を考えてもいいんじゃないかなと思います。
この記事が参考になれば幸いです!
では!(๑˃̵ᴗ˂̵)و