主に初心者の方向けに、DTMを10数年やってきた経験からオススメのプラグインをまとめました!
※自身の忘備録も兼ねているので、ちょくちょく更新する予定です。
では、早速いってみよう!(๑˃̵ᴗ˂̵)و
はじめに
DAWの最上位版を使おう
最近の最上位版DAWには(方向性の違いはあっても)既に音楽制作の大半に対応できる機能とプラグインが標準搭載されている印象です。
DAW付属のプラグインは、普通に使えます。
特にエフェクト系のプラグインは、買い足さなくてもほぼ何とかなります。
まだ最上位版DAWを所持していないなら、サードパーティ製のプラグインを検討する前に最上位版へのアップグレードを強くオススメします。
学生さんならアカデミック版の購入がオススメです。
ちなみに、僕はCubase13 Proを使っています。
サードパーティ製のプラグインを導入する意味
サードパーティ製のプラグインを導入する意味は何でしょうか。
「所有欲が満たされる」みたいな部分を除けば、DAWに標準搭載されているプラグインに比べて
- 音が良い
- 操作性が良い
- DAWに標準搭載されていない機能・音を使える
あたりが主な理由になる筈です。
そして、昔ならいざ知らず…現在は標準搭載のプラグインのクオリティも悪くない…むしろ標準搭載の方が良い場合すらあります。
たとえば、僕は界隈でも評価の高いUAD-2プラグインを複数所有しています。
UAD-2プラグインは通常のプラグインと違い、専用機材が無いと使えないので導入コストはかなり高いです。
しかし、(少なくとも購入当時は)色々なエンジニアが絶賛していたので最高級と謳われるプラグインとはどんなものか確かめるために導入してみました。
結果、僕の感想としては…「音が良い」とは思いまし、折角買ったので今も最大限使っています。
導入を考えている人には、「買って損はしない…むしろオススメ」と言いたいです。
ただ、「良い音楽には、UAD-2プラグインが必須だ」とは到底思えません。
※個人の意見です。
また、(プラグインの話ではありませんけど)音楽プロデューサーの中田ヤスタカさんも
昔はケーブル色々変えたりして、音質を追求した事もあったけど、ケーブル変えるより自分を変えなきゃダメだなと思った。
中田ヤスタカ(ソースは不明)
と言っていたらしいです。
そして、僕を含め多くの方は”莫大な予算”を使って音楽を作れるわけではないので、そういう意味でもどこにこだわるか(=どこにお金をかけるか)吟味するのは大切かなと思います。笑
オススメのエフェクト系プラグイン
では、ここからオススメのプラグインを各種類ごとに紹介していきます!
EQ(イコライザー)
世の中には多くの種類のイコライザーがあり、それぞれ微妙に質感やキャラクターが違います。
しかし、どんな高級イコライザーを使っても、処理の方向性が間違っていたら本末転倒です。
したがって、まずは”イコライザーの使い方“を学ぶのがオススメです。
そして、そのためには視認性と操作性と機能が充実したEQが良いはずです。
Fabfilter Pro-Q3
その点、このFabfilter Pro-Q3は
- アナライザーが見やすい
- 使いやすい
- 多機能(マスキング検知機能、ピーク検知機能など)
個人的に、現状サードパーティ製のイコライザーをひとつ選ぶならFabfilter Pro-Q3一択です。
…おおよそイコライザーに求められる機能の大半が網羅されています。
たしかに、そこそこの値段(3万円弱。セール時でも2万円ほど)はします。
しかし、Fabfilter Pro-Q3は初心者の人にこそオススメしたい超便利なEQプラグインです。
コンプレッサー
イコライザーと同じで、どんな良いコンプレッサーを使っても、使い方が適切でなければ音楽的には良い結果にならないと思います。
したがって、こちらもまずは視認性と操作性と機能が充実したコンプを選ぶべきだと思います。
FabFilter Pro-C2
いや…FabFilterの回し者とかでは無いんですけど。笑
FabFilterの製品は、とにかく視認性が良く品質も良いんです。
特に、初心者のうちはコンプレッサーの挙動を理解するのに苦労すると思います。
その点、FabFilter Pro-C2はコンプのかかり具合がイメージしやすいはずです。
SMART:COMP2
ちなみに、こちらのSMART:COMP2…僕は持っていないんですけど…
FabFilter Pro-C2より価格が安いだけでなく、視認性も良く、サウンド面の評価も高いので紹介しておきます。
(セールも比較的よくやっている印象です。)
リバーブ・ディレイ(空間系エフェクト)
「リバーブやディレイって、通常はFXチャンネルにインサートして、センドリターンで管理しますよね。」
…もし、あなたが上の文章↑の意味をよく理解できなかったら、空間系エフェクトはDAW付属のもので充分だと思います。
まずは、基本的な空間系エフェクトの扱い方を学んだ方が曲のクオリティは上がるはずです。
アナライザー関連
音楽は、最終的に耳での確認は必要だと思います。
しかし、人間の耳はその時の体調や気分、直前に聴いた音などに大きく左右されます。
アナライザーはDTMに必須と言えるでしょう。
Voxengo SPAN free
なぜ無料なのかよく分からないプラグイン。
それがVoxengo SPAN freeです。
ひたすらに視認性が良く、10年以上メインのアナライザーとして使っています。
Fabfilter Pro-Q3
先ほどオススメのイコライザーとして紹介したFabfilter Pro-Q3。
視認性が高いので、アナライザーとしての使用もオススメできます。
※何度も言いますが、FabFilterの回し者ではありません。笑
ADPTR Metric AB
マスターバスに挿して、”任意の音源“と”自分の音源“を素早く聴き比べられるプラグインです。(アナライザー機能もある)
リファレンスとなる音源と自分のミックスを比較すると、冷静な判断をしやすくなります。
ミックスをするなら持っておいて損はないはずです。(普段は高めなのでセールを狙うと良いかも。)
マキシマイザー・マスタリングツール
曲の全体的な質感を調整するために、マスタートラックに挿すプラグインたちです。
iZotope Ozone
色々なマスタリングツールの中で、Ozoneを持っておけば”失敗”はしないと思います。
これだけで高品質なマスタリング系のツール(マキシマイザー、イコライザー、コンプレッサー、イメージャーなど)が揃います。
iZotope社はしばしば半額以上のぶっ壊れセールを開催するので、そこが狙い目です。笑
その他
RC-20 Retro Color
手軽にローファイな質感を付与できるプラグイン。
ローファイ・ヒップホップ的なものを作るのに限らず、ローファイな質感を簡単に付与できるのは便利です。
今回紹介したものの中では汎用性は低めかもしれません。
しかし、DAW搭載のプラグインには無い手軽さが魅力です。
Techivation M-Blender
最近買ったお気に入りです。
サイドチェインを活用して異なるトラック間のマスキングを解消してくれるプラグイン。
たとえば、基本的に特にギターとハイハットとかキックとベースとか重なる帯域が多い楽器はミックスでバランスを取る必要があると思うんですけど。
これを使うだけで、いいところまでかなり自然に調整してくれるので時短になります。
…時短というか、もはやこれに任せた方が良い場合もありそうなくらい。
まだそれほど長く使い込んではいませんけど、「…ひょっとしてめちゃくちゃいいプラグインなのでは?」と思っています。
オススメのプラグインシンセ・音源
ここからはオススメのプラグインシンセや音源を紹介します。
プラグインシンセ
UVI Falcon2
UVI Falcon2は、多機能で拡張音源も豊富な万能シンセです。
あえて言うなら「UVIっぽさ」に対して好みが分かれる部分はあると思います。(僕は嫌いじゃないです。)
ただ、”音色のキャラクターのクセ”みたいなものは、どのメーカーにもある気がするので…まず僕は扱いやすく多機能なUVI Falcon2を推します。
(そういえば、最近UVIは全製品使い放題のサブスクリプションサービスを始めたみたいです。)
reFX NEXUS4
NEXUS4の魅力は、何と言っても即戦力の音色たちです。
プリセットを選ぶだけで、使えそうな音色をサクサク呼び出せるのは非常に便利です。
拡張音源も充実しており、定期的に無償の拡張音源をもらえるのもアツいです。
一昔前は認証周りが面倒だった印象がありますけど、最近はスムーズにオーソライズ可能になったのでサードパーティ製シンセ音源のファーストチョイスとして悪くないはずです。
ただ、ガッツリ音作りをしていきたい方は別のシンセを選んだ方がいいかもしれません。
プラグイン音源
MODO BASS 2
ベース音源といえばTrilian(トリリアン)も良いと思いますが、僕はMODO BASS 2を推したいです。
フィジカルモデリング音源なので動作が軽いのはもちろん、音のクオリティも高いです。
最近、最もよく使用しているプラグイン音源のひとつかもしれません。
SubLab XL
サブベース音源です。最近の音楽に太いサブベースは欠かせません。
そんなサブベースに特化した音源です。
ちなみに、かつて僕は最初間違って廉価版の「SubLab」を買ってしまって。それから改めて「SubLab XL」を買い直したことがあります。購入時はちゃんと確認した方がいいかもしれません。(僕がうっかりしてただけかもしれませんけど笑)
サンプル系
Native Instruments(NI) Battery4
「サンプラーといえばBattery4」みたいなところはある気がします。
リズムトラックを作り込みたければ、Battery4は持っていて損はないでしょう。
ただ、DAWのオーディオトラックにサンプルを直接貼っていく制作スタイルの方が慣れている方は必須ではないかもしれません。
ちなみに、単品で買うよりもNative Instruments(NI)社のプラグインがバンドルになったKOMPLETEとして買った方がコスパは高いです。
Loopcloud(ループクラウド)とSplice(スプライス)
サンプル音源のサブスクリプションサービスのLoopcloudやSpliceは音楽制作系サブスクの中でもかなりオススメです。
正直、これらのサービスなしに楽曲を作るのは考えにくいです。笑
どちらも良いですけど…両方使っている印象としては、使いやすさはLoopcloud、サンプルの質(僕の好み)はSpliceに軍配が上がりそうです。
さいごに
みなさんのDTMプラグイン検討の参考になれば幸いです!(๑˃̵ᴗ˂̵)و
ちなみに、買ってみたけど微妙だったプラグインを紹介している記事もあります…!
他にもDTM初心者の方向けの記事を書いています!